東京でフィリピンの織物体験を通じた交流
2024年10月9日—駐日フィリピン大使館とセンタロ・リサール東京は、国家文化芸術委員会(NCCA)とヒブラ・フィリピンとの協力により、2024年10月3日から5日まで「フィリピン織物体験」を開催しました。
このイベントでは、フィリピンの織物伝統を紹介し、フィリピンの織工によるライブデモンストレーション、参加型ワークショップ、そして織物の芸術と職人技を強調する展示が行われました。約100名の参加者が、様々な織物技法の歴史や意義について学び、自分で織物を試す体験を楽しみました。
フィリピンでは、2024年8月13日から2025年8月12日まで、人間国宝であるマグダレナ・ガマヨの100周年記念を祝っています。彼女は「複雑なデザインの生産における熟練と、『イロカノ・アベル』(イロカノ織物)の独自のパターンを発明した」ことで知られる、最も年長のイロカノマスター織工です。
ミレーン・J・ガルシア=アルバノ駐日フィリピン大使は、フィリピンの織物伝統の保存に尽力する参加者たちに感謝の意を表しました。
「フィリピンの織物芸術を祝うにあたり、我々は職人たちの技術と芸術性だけでなく、伝統を現代に適応させる重要な役割にも敬意を表します。このイベントは、長い歴史を持つ技法が現代の世界でいかに発展できるかを示しており、過去と未来をつなぎ、フィリピンと日本の文化交流を豊かにするものです」と大使は述べました。
ヒブラ・フィリピンは、フィリピンの豊かな織物遺産を守るための文化保存と啓発を行う団体です。「ヒブラ(Hibla)」とはフィリピン語で「繊維」や「糸」を意味します。団体は、持続可能なプログラムやパートナーシップを通じて、地元の職人を支援し、異文化理解を促進し、伝統と革新を織り交ぜた文化を広げることを目指しています。
また、フィリピンは10月に「全国先住民族月間(National Indigenous Peoples Month)」を祝っており、イベントで紹介された作品の多くは、先住民族文化コミュニティ(Indigenous Cultural Communities)の熟練した織工たちによるものです。
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