セントロ・リサール東京 「時の物語: 時計作りに物語を織り込む」
東京、2025年3月27日 – 在日フィリピン大使館は、セントロ・リサール東京を通じて、時計製造と時計学におけるフィリピンの芸術性と職人技を称える画期的なイベント「時の物語:時計作りに物語を織り込む」を開催しました。このイベントには、イバラ・ウォッチの創業者であるフィリピン人時計職人フランシスコ・”ニコ”・モレノ・Jr.氏が参加しました。
駐日フィリピン大使の代理として、クリスチャン・L・デ・ヘスス臨時代理大使がゲストをお迎えしました。デ・ヘスス臨時代理大使は挨拶の中で、このイベントは時計製造の分野におけるフィリピンの創造性と革新性を紹介するために大使館が企画した初めての試みであると述べました。また、時計が機能的なオブジェとしてだけでなく、歴史や伝統、文化的なアイデンティティを伝える器としても機能していることを強調しました。
イベントでは、モレノ氏による興味深いプレゼンテーションが行われ、マニラと東京を行き来するフィリピン人時計職人としての旅を紹介しました。フィリピンのあまり知られていない時計産業の歴史や、「カミナリ」に代表される複雑な時計製造技術、そして最新作「グラン・ルス」(イバラウォッチ)のインスピレーションなどについて語られました。職人技への献身と日本での継続的な学習によって、フィリピンと日本の文化的、創造的な強い結びつきがはっきりと裏づけられました。

2025年3月25日、在日フィリピン大使館で開催された「時の物語:時計作りに物語を織り込む」、セントロ・リサール東京にてクリスチャン・デ・ヘスス臨時代理大使(右)とフランシスコ・”ニコ”・モレノ・Jr.氏(左)。
「時計は今日でも私たちの腕にあります。時を告げるだけでなく、作り手の魂や想い、物語が込められているのです。私たちもその物語を語りましょう」と締めくくりました。プレゼンテーションの後、活発な質疑応答が行われ、ゲストは時計製造の芸術性と技術的側面について深く掘り下げることができました。このイベントには、外交団や在京フィリピン人コミュニティのメンバーも参加しました。
ガルシア=アルバノ大使は、「フィリピン大使館は、『Narratives of Time(時の物語)』が、取り上げられることの少ない分野におけるフィリピン人の才能を称える、より多くの取り組みへの道を開くことを期待しています。また、フィリピンと日本のコラボレーションがさらに促進されることを期待しています」と述べ、このイベントへの支持を示しました。
「時の物語:時計作りに物語を織り込む」は、日本におけるフィリピンの芸術、歴史、言語の普及を目的としたフィリピン大使館の文化部門であるセントロ・リサール-東京を通じて開催されました。フィリピンの国民的英雄、ホセ・リサール博士にちなんで名づけられたセントロ・リサールは、文化交流の拠点として、フィリピンの豊かな遺産が世界中の人々と共有されるように努めています。