日比友好月間ーフィリピン研究のフォーラム
駐日フィリピン大使館とセントロ・リサールは、2024年7月29日、港区麻布区民センターにて“相互理解を深める上で、フィリピン研究者とフィリピン研究の役割についてのフォーラム”を開催しました。このイベントは、日比友好月間の一環として行われました。
このフォーラムでは、フィリピン研究者をお招きし、フィリピンと日本のより強い絆を育むためにフィリピン研究が果たす役割について議論されました。基調講演にはUPアルムナイアソシエーション日本支部会長大野拓司さん、パネルデスカッションには東京外国語大学日下渉教授、神奈川大学永野善子名誉教授が参加、キャロル・マラシグさんが司会を務めました。
講演者たちは、1930年代にフィリピンの大学に日本人留学生が入学したことに始まる、日本におけるフィリピン研究の歴史について、それぞれの体験や洞察を語ってくれました。
ミレーン・ガルシア-アルバノ駐日フィリピン大使は、両国の文化的ギャップを埋める日本のフィリピン研究者の貢献を称え、「両国関係の豊かな歴史を振り返るとき、フィリピン研究に献身的に取り組み、フィリピン人の精神に深く入り込むことで、有意義な対話のプラットフォームを作り上げた研究者を認識し、その功績を称えることが不可欠です」と述べました。
外務省の中村亮東南アジア・南西アジア局長は、フィリピンと日本の関係が前向きな勢いを見せていることをに触れ、その継続的な発展に楽観的な見方を示しました。
「日本政府は、両国の協力関係、友好関係をさらに強化することに強くコミットし、決意している」と述べました。。
UPロスバニョス校合唱団は、フィリピン音楽週間を祝い、このイベントに音楽で花を添えました。
UPロスバニョス校合唱団は東京国際合唱コンクールに出場するため、来日中。16ヵ国53のグループが競う中、混声・現代音楽の部において金賞、混声合唱の部において銀賞、指揮者のロイジン・スアレス氏は指揮者賞を受賞しました。
このフォーラムには学生、研究者、外交団のメンバーや在京のフィリピン人コミュニティが参加しました。
現在、フィリピン研究は東京外国語大学と大阪大学にて専攻することができます。第29回フィリピン研究フォーラムは6月に都留文科大学で実施されました。
このフォーラムは、フィリピン大使館の日比友好月間を締めくくりました。この一連の行事の一環として、フィリピン大使館では、お祝いのメッセージビデオをソーシャルメディアにて配信しました。フィリピン大学と九州工業大学の提携によって開発されたキューブ型衛星Maya-3とMaya-4の開発者たち、何十年にもわたり、イフガオ州において地元のコミュニティーとともに活動をした平和提唱者である亀井亘さん、フィリピン観光大使白濱亜嵐さんからメッセージをいただきました。