駐日フィリピン大使館フィリピン独立記念127周年を祝う
2025年6月12日東京‐2025年6月12日、駐日フィリピン大使館はフィリピン独立宣言127周年を祝う記念式典を開催しました。この式典には、日比両政府高官、外交団、経済界のリーダー、文化パートナー、メディアの方々等が出席しました。
ミレーン・ガルシア=アルバノ駐日フィリピン大使は、開会の挨拶にて、この日の重要性を振り返るとともに、フィリピンと日本の永続的な友好関係と戦略的パートナーシップを強調しました。
大使は、「この記念日は、英雄たちの犠牲を厳粛に思い起こさせるとともに、フィリピン国民の不朽の精神を称え、さらには、日本の皆様の心に深く響く、自由と民主主義、そしてルールに基づく国際秩序への揺るぎないコミットメントを再確認するものです」と述べました。
さらに、「実際、私たちは二国間関係の 黄金時代の真っただ中にあり、それは広範な協力分野にわたって繁栄し続ける戦略的パートナーシップによって示されています」と述べました。
岩屋毅外務大臣は祝辞の中で、石破茂首相、中谷元防衛大臣、外務大臣自身、日比友好議員連盟のメンバーなど、日本の高官が相次いでフィリピンを訪問したことで、2025年はフィリピンと日本の関係にとって歴史的な年となったと述べました。
さらに「これらの訪問により、両国間の信頼関係はさらに深まり、経済、安全保障、人的交流を含む幅広い分野で戦略的パートナーシップを強化することができた」と述べました。
ガルシア=アルバノ大使と岩屋大臣は、2026年に迎える日比国交正常化70周年に向け、共に期待を表明し、二国間関係の更なる深化に向けた共通のコミットメントを再確認しました。
中谷防衛大臣は、部隊間協力円滑化協定の日本国内での手続き完了など、フィリピンと日本の安全保障協力の最近の進展に言及し、二国間関係の継続的強化と両国の繁栄と幸福を祈念して、乾杯の音頭を取りました。
森山裕日比議連会長(自民党幹事長)も出席しました。
会場では「2025年大阪万博におけるフィリピン」の展示とフォトウォールで、万博のフィリピンパビリオンをゲストに紹介しました。パビリオンのテーマを探るとともに、フィリピンの2025年万博参加へのサポートを呼びかけました。
ピアニストのケイト・ヘンリー、ヴァイオリニストのジミー・タガラJr.、そしてヴォーカリストのビバリーとロナルド・アラン・バウティスタによる演奏が披露され、フィリピン、日本、そして世界の名曲の数々がゲストの夜を盛り上げました。
会場では、バナナ、マンゴー、パイナップル、アボカド、パパイヤなど、フィリピンの特選フルーツが農務部により鮮やかにディスプレイされ、ゲストは新鮮なパイナップルをお土産として持ち帰りました。
フィリピン貿易投資センター(PTIC)は、ジュエリー、バッグ、手工芸品など、高品質なフィリピン製品の数々を展示しました。中でも、伝統と職人技を現代的なデザインと融合させた、フィリピンが誇る高級時計メーカー、イバラウォッチの展示は目を引きました。
またゲストには、フィリピンの南コタバト州セブ湖に住むティボリ族の女性たちが手織りしたティナラックのポーチが贈られました。アバカの繊維で作られ、天然染料で着色されたこのポーチは、フィリピンの豊かな文化遺産と持続可能性への取り組みを象徴しています。
フィリピン大使館領事部はサービスを滞りなく提供するため、日中は窓口業務を行いました。
毎年6月12日に祝われるフィリピン独立記念日は、1898年にスペインの植民地支配からの解放が宣言され、アジア初の共和国が誕生したことを意味する歴史的な記念日です。以上