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フィリピン、ファッションウィーク東京2025で ビジュアルアートとテキスタイルを織り込む

ミレーン・ガルシア=アルバノ大使(前列左から6番目)、マリア・ベルナディタ・アンガラ=マサイ商務参事官(前列左から5番目)、および楽天ファッション・ウィーク東京で開催された
「PH MODE x Tokyo by MFF」ショーに参加した注目のフィリピン人ビジュアルアーティスト
・デザイナーたち

2025年9月23日東京―フィリピン貿易産業省(DTI)東京貿易投資センター(PTIC)は、在日フィリピン大使館の支援を得て、2025年9月5日に渋谷ヒカリエで開催された権威ある「楽天ファッション・ウィーク東京」へのフィリピンからの参加を果たしました。

マニラ・ファッション・フォワード(MFF)主催の「PH MODE x TYO」プロジェクトのもと、PTIC東京はそのビジョンを現実のものとし、フィリピンのビジュアルアート、ピニャなどの先住民繊維、そして日本の先進的なサステナブル印刷技術を融合させた24ルックのランウェイコレクションを発表しました。この画期的なショーケースは、グローバルなコラボレーション、サステナビリティ、デジタルイノベーションを通じて、フィリピンの創造性がいかに高められるかを示しました。

ミレーン・ガルシア=アルバノ駐日大使はメッセージの中で、このファッションショーが2026年のフィリピン・日本国交樹立70周年に向けた「意義ある文化的・創造的・経済的協力の先駆けとなる」と述べました。

今回のテーマ「Beyond the Loom(織機を超えて)」は、フィリピンのクリエイティブ産業と中小零細企業(MSME)が、包摂的成長の原動力として芸術とファッションを牽引する独創性を強調しました。

「私たちの目的は単なるファッションショーを超えています。PTIC東京はこれを、フィリピンの芸術性、先住民の繊維、持続可能な技術が融合するプラットフォームと位置付けています。単にインスピレーションを与えるだけでなく、貿易と投資の道を開くためです。私たちはアーティスト、デザイナー、コミュニティ、イノベーターを結集し、文化と持続可能性が新たな産業をいかに形作れるかを示します」

ランウェイの第一幕では、モニカ・カスティーリョ氏のテキスタイルアートが観客を魅了しました。彼女の作品はフィリピンの動植物や文化的モチーフを現代的な布地へと昇華させました。「こうした形で表現するのは美しいことだと思います。特に若い世代にとってより現代的ですから。これはまさに次世代に向けたもの——フィリピン人であることの美しさと素晴らしさを生き続けさせるためです」とカスティーリョ氏は語りました。

フィリピン・テキスタイル・アーティスト、モニカ・カスティーリョ史(左)と交流する
ミレーン・ガルシア=アルバノ駐日大使(右)

第二幕では、マリア・アンジェリカ・タン氏が「Heiko(平衡)」コレクションを発表しました。これは仏教の石積み儀式に着想を得た瞑想的なビジュアルシリーズで、日本のテキスタイル技術によって再解釈されています。「この展示のためにこのシリーズを制作したかったのは、バランス感覚を示しているからです。これは日本とフィリピンが70年の外交関係を祝う旅路を象徴していると考えます」と彼女は振り返りました。

ミレーン・ガルシア=アルバノ大使(右)、マリア・ベルナディタ・アンガラ=マサイ商務参事官(左)、マリア・アンジェリカ・タン氏(中央)

共同展示では、先駆的なフィリピンブランドと日本のブランドが共演:

◦ ALODIA CECILIA:彫刻的なシルエットと「フラックス」技法による若者を駆り立てるストーリーテリング
◦ Maison Métisse:ピニャ・セダ(パイナップル繊維)、ピニャ・ポリ混紡、ココナッツビーズを現代的なシルエットに織り込んだゼロ・ウェイストファッション
• .ARCHIVES:現代の鎧をモチーフにフィリピン流の解釈を加えた、前
衛的でジェンダーニュートラルなストリートウェア
• Uttrykk(日本):京都の職人技と東京のストリート感覚を融合。パイ
ナップル繊維を洗練されたテーラリングに組み込んだ作品。

ランウェイの舞台裏では、PTIC東京がフィリピンの世界的な創造経済における台頭をアピールするため、ココナッツ農家・産業開発計画(CFIDP)に沿った先住民の織物とココナッツ製品を厳選した展示会を開催しました。

楽天ファッション・ウイークで展示されたフィリピンのココナッツ製品

アンガラ=マサイ商務参事官は、この取り組みの貿易・投資面について「日本最大の電子商取引プラットフォームを支える楽天とのこの提携を通じて、我々はフィリピンのファッションとデザインを紹介するだけでなく、日本国内で1億人以上、世界では16億人以上に達するデジタルエコシステムに組み込むのです。これは直接的な商業的潜在力を伴う文化外交であり、PTIC東京は、この認知度を中小零細企業(MSME)やクリエイティブ企業にとっての具体的なビジネス機会へと転換するため、継続的な企業間交流の実現に尽力します」と述べました。

楽天ファッション・ウィーク東京では、2025年9月2日に開催された特別ランウェイショーにおいて、ベンチ・デザイン・アワードのフィリピン人受賞者3名の作品を披露しました。本ショーではSTEPHVERANO、nadalē、Peach.Gardeの作品を展示し、フィリピンデザインを国際舞台に紹介するとともに、ファッションとデザイン分野におけるフィリピンの世界的な存在感の拡大を確固たるものとしました。

ミレーン・ガルシア=アルバノ大使(前列右から3人目)、マリア・ベルナディタ・アンガラ=マサイ商務参事官(前列右から2人目)、ベンチ創始者ベン・チャン氏、
楽天ファッション・ウイーク東京のベンチ・デザイン・アワードを受賞したフィリピン人

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