フィリピン大使、孤独・孤立に関する駐日大使会合に参加

2025年6月26日東京にて開催された、孤独・孤立に関する駐日大使会合に参加した三原じゅん子大臣(左から7人目)、ミレーン・ガルシア=アルバノ駐日フィリピン大使(左から10人目)と外交団メンバー
(写真提供:内閣府孤独・孤立対策推進室)
2025年7月10日―2025年6月26日、ミレーン・ガルシア=アルバノ駐日フィリピン大使は、日本政府主催の “孤独・孤立に関する駐日大使会合” に参加しました。この会議は、三原じゅん子孤独・孤立対策担当大臣と宮路拓馬外務副大臣が開催したものです。11の国と地域から大使や代表が集まり、この喫緊の課題に取り組むための各国の経験や戦略を共有しました。
会議では、コロナ禍で顕在化かつ深刻化した孤独と孤立の問題が、世界の多くの国々で依然として大きな課題となっていることが強調されました。これらの問題は、あらゆる年齢や背景の人々に影響を及ぼす可能性があり、協調的で包括的な解決策が必要です。
意見交換の中で、ガルシア=アルバノ大使は、フィリピンの長年にわたる労働移民の歴史によって、多くの場合、家族が長期間離れ離れとなり、海外在住フィリピン人と残された家族の双方に精神的な負担がかかるという結果を生み出した、孤独と孤立という国境を越えた側面に関するフィリピンの見解を強調しました。また、都市化と一人暮らしに関連する新たなパターンや、農村部と都市部のコミュニティにおける孤独感の経験の格差についても言及しました。大使は、日本における移民コミュニティの福祉促進に関する二国間および地域協力のさらなる強化にフィリピンが関心を持っていることを伝えました。
「フィリピンにおける経験は、精神的・社会的健康は臨床的・技術的手段だけでなく、文化、コミュニティ、そして思いやりによってアプローチされなければならないことを私たちに教え続けています。今後、日本とフィリピンの間、そしてこの地域の国々の間、特に、より包括的でつながりのある社会を育むという枠組みの中での移民コミュニティの支援において、協力の可能性を感じています」とガルシア=アルバノ大使は締めくくりました。