在日フィリピン人の農業投資を促進する「MAG-AGRI TAYO」フォーラム開催
2024年10月01日 – 在日フィリピン大使館は、農務省駐在官事務所を通じ、同省アグリビジネス・マーケティング支援サービス(DA-AMAS)の協力のもと、 2024年9月21日と22日、名古屋と北海道でそれぞれ「海外在住フィリピン人のためのフィリピン農業ビジネスの機会と投資フォーラム」が開催された。
Mag-Agri Tayo (農業をしよう)は、海外のフィリピン人が農業セクターへの投資を行うための知識、ツール、機会を提供することを目的としている。彼らのフィリピンへの送金を農業ビジネスに向けることで、海外にいるフィリピン人は、フィリピンの農業開発と経済成長に貢献しながら、長期的な経済的安定を確保することができる。
フォーラムでは、農業や漁業における有望な投資分野、アグリビジネスのためのDAプログラムやサービス、ベンチャー企業を立ち上げるための資金調達方法などについて包括的な講演が行われた。主な講演者は、AMASのジュニベルト・デ・サグン所長、アン・グリン・リスボ農学博士、海外フィリピン銀行-フィリピン・ランド・バンクのレオバー・ロヨラ氏、DA-農業信用政策協議会(ACPC)のノエル・クラレンス・ドゥクシン所長、ヨベル・イースト・アグリベンチャーズCEOジェームズ・アンパロ氏ら。
名古屋、北海道、近県のフィリピン人コミュニティ団体が積極的に参加した。参加者の多くは、フィリピンの農業ビジネスや水産業における豊富なビジネスチャンスについて初めて知った、と口を揃えた。また、参加者からは、日本全国で同様のフォーラムを開催することへの強い関心が示され、これらのテーマに関する継続的な関与の必要性が強調された。
代表団はまた、ミレーン・J・ガルシア=アルバノ駐日フィリピン大使、ロイ・B・エクラエラ在名古屋総領事、戸部 謙ルイス在北海道フィリピン名誉領事とも面会した。
ガルシア・アルバーノ大使は、「Mag-Agri Tayoは、海外のフィリピン人に、フィリピンの農業セクターに健全な投資を行うための知識とリソースを提供する。それは単に経済的な未来を確保するためだけでなく、わが国の持続可能な発展の一助となるものである。農業ビジネスへの投資は、海外のフィリピン人がわが国の食糧安全保障と経済に積極的に貢献できる方法のひとつである」と述べた。
同フォーラムの開催に合わせ、アレリ・マヒラン農業担当官は、ODAプロジェクトの可能性について国際協力機構(JICA)、スマート農業技術について株式会社デンソー、青果物付加価値技術について株式会社カゴメ、果物生産について山本果樹園、フィリピン産パイナップル・バナナの大手小売業者であるコープさっぽろなど、日本の主要関係者とDAチームの技術会議をコーディネートした。
アナルナ次官補は大使とともに、2024年9月25日にANAインターコンチネンタルホテル東京で開催されたバナナ・アフタヌーンティー・イベントにも主賓として出席した。以上