フィリピン大使館2024 SEAMEO-JAPAN賞 で 最優秀賞を受賞したフィリピンの高校を祝う

フィリピン大使館 クリスチャン・L・デ・ヘスス主席公使(中央)とパサイ市国立科学高等学校(PNSHS)「プロジェクト・ヴィンキュラム(絆)」の学生提案者たち、マーク・ファミリアラン校長(左から6番目)、 PNSHS教職員、文部科学省(MEXT)、SEAMEO日本センター、およびコーエイリサーチ&コンサルティング者の担当者ら
2025年9月24日東京―フィリピン大使館は、クリスチャン・L・デ・ヘスス主席公使が代表として、2025年9月16日にパサイ市国立科学高等学校(PNSHS)の生徒及び教職員の表敬訪問を歓迎しました。
2024年東南アジア教育大臣機構(SEAMEO)-Japan持続可能な開発のための教育(ESD)賞において、同校は最優秀賞を受賞しました。同校は「プロジェクト・ヴィンキュラム(絆)」と題した取り組みで、東南アジア10カ国から参加した161校を制しました。このプロジェクトは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に貢献する取り組みを通じて、地域社会との連携や官民セクターとのパートナーシップにより、科学・技術・工学・数学(STEM)教育の推進と強化を図ったものです。
「プロジェクト・ヴィンキュラムと2024年SEAMEO-Japan ESDの優勝は、貴校および生徒提案者たちの教育における卓越性を証明するものです。PNSHSがSTEM教育を地域社会の現実的な課題とSDGsに結びつけた手法は、実に印象的で意義深いものでした。この経験と日本での活動が、フィリピンと同胞のより良い未来のために尽力し続ける原動力となりますよう願っております」と、デ・ヘスス主席公使は述べました。

フィリピン大使館 クリスチャン・L・デ・ヘスス主席公使とパサイ市国立科学高等学校(PNSHS)「プロジェクト・ヴィンキュラム(絆)」の学生提案者たち、マーク・ファミリアラン校長、 PNSHS教職員、文部科学省(MEXT)、SEAMEO日本センター、およびコーエイリサーチ&コンサルティング者の担当者ら
プロジェクト・ヴィンキュラムの五つの柱「プロジェクト・アバンテ(前進)」「プロジェクト・ビンヒ(種)」「プロジェクト・ブクロド(結びつき)」「プロジェクト・リクハ(創造)」「プロジェクト・シボル(新芽)」は、SDGsの目標であるジェンダー平等と不平等の削減、気候変動対策、水中の生物と陸上の生物、目標達成のためのパートナーシップ、持続可能な都市とコミュニティ、質の高い教育を対象としました。この取り組みには計706名の生徒が参加しました。PNSHSの生徒たちはプロジェクトの概要を大使館で説明しました。
学生プロジェクト提案者は4名で、ザイレル・ジェームズ・カノノイさん、ザイレル・ジョシュ・コロネルさん、エリザ・マリー・エステバンさん、ニール・ジョシュ・イカロさん。PNSHSのマーク・ファミリアラン校長、およびマリア・テレサ・エスティロング教諭、レクシエル・ジョイ・ビラレアル教諭の指導を受けました。
PNSHSは、受賞活動の一環として2025年9月15日から19日まで日本を訪問します。文部科学省(MEXT)、ユネスコ関連校の教育機関、および環境施設の視察が含まれます。
表敬訪問は、文部科学省の中馬愛海外協力官と長嶋璃奈氏によって調整されました。SEAMEO-Japan のプログラムアシスタントであるチュンカン・ベンチャポン氏、森下裕貴氏、およびコーエイリサーチ&コンサルティングの鈴木サヤカ氏も同行しました。
SEAMEO-Japan ESD賞は、東南アジア地域の中学校・高等学校の参加を通じて、同地域におけるESD(持続可能な開発のための教育)の推進を目的としています。2024年度の賞のテーマは「地域社会との連携による生涯にわたるSTEM学習の促進」でした。