フィリピンのクリエイティブ産業を後押し”フィノピナス“
2024年9月2日、東京ミッドタウン・デザインハブの国際デザイン・リエゾンセンターで、フィリピンのアートとデザインを紹介する展示会“Finopinas: The Finest of Philippine Art and Design,”(フィノピナス:フィリピン・アート&デザイン)が開催された。
”Finopinas(フィノピナス)”は、フィリピンのデザイン資産と固有の原材料を総合的に評価することで、国際市場におけるフィリピンブランドの認知度を確立することを目的としている。2024年9月3日から13日までの開催中、訪れる人々は、ファッション、ビジュアル・アート、インテリア、家具などの分野で、新進のフィリピン人アーティストや数々の賞を受賞しているフィリピン人アーティストの作品やデザインに触れることができる。
この特別展は、一般に公開されるセミナーや クリエイティブ産業と持続可能な開発に関するトークセッションによって彩られる。
- フィリピンと日本の現代アートの進化とコラボレーションの展望に関するセミナー
2024年9月5日(木)
午前09:30 – 午前11:30 - ファッションデザインと持続可能性における日比協力に関するセミナー
2024年9月9日(月)
09:30 am – 12:00 pm - 持続可能なテキスタイルにおける日比協力に関するセミナー
2024年9月10日(火)
09:30 am – 11:30 am - 地域開発のための持続可能なインテリア製品における日比協力に関するセミナー
2024年9月11日(水)
09:30 am – 11:00 am
オープニングセレモニーには、外交団、企業の幹部、文化産業関係者が出席。プログラムはマニラ・ファッション・フェスティバル(MFF)主催のPH MODE x TYOファッションショーから始まった。このファッションショーは、フィリピンと日本のデザイナーによる現代的なデザインに焦点を当てられ、フィリピン全土の織物コミュニティによる先住民族のテキスタイルが紹介された。
「この展示の中心にあるのは、デザイン、革新、持続可能性の融合を称えることであり、フィリピンの豊かな文化遺産を強調し、芸術的表現の力を通じて現代社会が直面する課題に取り組むことである。私たちは、このイベントが創造性を刺激するだけでなく、フィリピンと日本の文化的・経済的な結びつきをさらに強めるものと確信している」と、ミレーン・ガルシア=アルバノ駐日フィリピン大使は挨拶で述べた。
日本アセアンセンターの平林国彦事務総長はスピーチの中で、フィリピンと日本の文化の深いつながりを強調、「フィリピンの『バヤニハン』精神、すなわち共同体としての団結の概念は、調和と力の結集を体現する日本の『和』の精神に通じるものがある。これらの価値観は言葉以上のものであり、何世代にもわたって織り成されてきた私たちの社会そのものである」と述べた。
フィノピナスは、フィリピン貿易投資センター(PTIC-Tokyo)、マニラ・ファッション・フェスティバル、国際貿易展示会・ミッションセンター(CITEM)、プロヴァンス・アート・ギャラリーの共催、在日フィリピン大使館および日本アセアンセンターの後援により開催。フィリピンのクリエイティブ・セクターを促進・強化し、経済成長を後押しするため2022年7月に制定されたフィリピン・クリエイティブ産業法(共和国法第11904号)に則したものである。
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